
『ショートネイル×北欧風アート』で大人気。個人サロンならではの集客の秘訣とは【Nail Atelier Tuulikki(ネイルアトリエ ツーリッキ)オーナー・ネイルアーティスト 梅津 夕想さん】
日々のサロンワークはもちろん、幅広い分野で活躍されている美容従事者の方々から『キャリア形成』や『日々の仕事を向上させるヒント』をインタビュー&レポート!今回のゲストは東京代々木上原の「Nail Atelier Tuulikki(ネイルアトリエ ツーリッキ)」のオーナー・ネイルアーティスト 梅津 夕想さん。好きなことを掛け合わせて天職を見つけた彼女の歩みとは。
「短い爪を可愛くする」をコンセプトにしたNail Atelier Tuulikki(ネイルアトリエツーリッキ)。ほっこり可愛らしい北欧ネイルが評判を呼び、オープン1年半にしてリピーターの絶えない人気サロンへと成長しました。
今回はオーナーの梅津さんに、ショートネイルに特化した理由やプライベートサロンならではの集客のコツをお伺いしました。
絵が描けなくとも練習すればネイリストの夢は叶う

はじめに、ネイルアーティストを目指したきっかけについて教えてください。
梅津夕想さん(以下、梅津):元々はネイルサロンに通う習慣がなく自分でマニキュアを塗る程度だったんです。でも、1度だけ知り合いのネイリストさんにネイルをやってもらった時に、その仕上がりにとても感動したんです。「ネイルを一生の仕事にするのっていいな」と思い、ネイルアーティストを目指し始めました。
もともと、緻密な作業が好きだったのでしょうか?
梅津:はい、前から刺繍が好きで手先は器用な方でした。ネイルアーティストの他には脚本家になりたいという思いもあったのですが、そちらは今すぐじゃなくてもできますし、視力のある若いうちしかできないネイルの道を選びました。
絵心が必要なお仕事だと思うのですが、学生時代は美術系を専攻されていたのですか?
梅津:いいえ、絵は習ったこともないです。「絵描けたんだ!?」と友人にも驚かれるのですが、好きな気持ちさえあれば練習次第で描けるようになりますよ。

そうなんですね。好きならできるという言葉は、絵に苦手意識があるけれどネイリストになりたいという人にとっても希望が持てますね。ネイルアーティストになる前はどのようなお仕事をされていましたか?
梅津:ハンドメイドコスメのお店やアウトドアショップで販売員として勤務していましたが、ネイルと出会ってから仕事はスパッと辞めてネイルスクールに通いました。販売と違い、ネイルはお客様と1対1で長く付き合えるというところも魅力でしたね。
ウェブメディアを活用してサロンの強みをアピール

思いきった方向転換ですね!スクールに通われたのは、いくつの時ですか?
梅津:28歳の時です。1年間毎日学校に通った後、1〜2カ月だけネイルサロンでアルバイトとして働いて、30歳でサロンをオープンしました。
オープンするにあたり、大変だったことはありますか?
梅津:当時は自宅サロンということもあってホームページに住所を載せられず。そういった点では集客が一番ネックでした。
確かにセキュリティの面を考えたら気軽に住所を掲載できませんよね。ちなみにホームページはご自身で作られたのですか?
梅津:はい、オープン前に自分で調べながら無料サイトを活用して作りました。フリーランスや個人経営で仕事をしている友人たちはみんな無料で初められるインスタやフェイスブック、ホームページなどで集客をしているので、私も同じようにやってみようと思い、日々インスタを中心に情報発信と集客をしています。なるべく費用をかけず、効果的にアピールできるやり方を自分なりに工夫していますね。
それとトレディナさんをたまたま見つけて登録させて頂いてからは、少しずつお客様も増えてきましたよ!

上手にウェブメディアを活用されているのですね。短い爪のためのネイルというコンセプトですが、そこにこだわった理由を教えて下さい。
梅津:元々自分が短い爪が好きだったことが大きいです。友人にも短い爪だけどネイルしたいという子は結構いたので、それなら『短い爪を可愛くする』というコンセプトにしようと決意。
OLさん向けのシンプルなデザインやアニメアートなどは他のお店でもできるので、当店では自分の好きなテイストを前面に押し出していこうと思って。
梅津さんの作品には短い爪に合うほっこり可愛いデザインがたくさん展開されている上にトレンドも盛り込まれていますが、それはご自身のアイデアなのでしょうか?何かインスピレーションを受けているものはありますか?
梅津:私自身が北欧テイストが大好きで、最初は北欧のデザインを集中的にやっていこうと思って始めました。ショートネイルと北欧テイストはとっても相性が良いんです。
でも北欧だけでなく、新しく気になるものがあるとどんどん取り入れますね。好きなネイリストの先生が発信しているものを見て勉強したり、アウトドアが好きなので山に行ったりしてインスピレーションを得ることもあります。
あとは自分がゴッホやモネの絵が好きなので、絵画展に出かけて参考にしています。同じ色でも塗り方によってニュアンスがかなり異なるので、絵を見て研究していますね。

好きなものが掛け合わさって、そして日々の研究が今のサロンの形態となっているのですね。今後、何か挑戦してみたいことがありましたら教えてください。
梅津:ネイルを通して、アウトドアとのコラボとか何か別のこともしてみたいと思っていますね。
アウトドアでも楽しめるデザインをイベントで提案

梅津さんはアウトドアイベントにも出店されていますよね?
梅津:はい、アウトドア雑誌の繋がりで知り合った友人に誘われて参加しました。アウトドアってなんとなく男性の領域といった雰囲気があって、女性向けの可愛いアイテムが少ないんです。
でも実際は、アウトドアだけでなくおしゃれも楽しみたいという女性は意外と多く、そういう人のために、大好きなアウトドアとネイルの融合という提案を発信できたらいいなと思っています。
短い爪に合う可愛いデザインのネイルアートだと、アウトドアファッションとマッチしそうですね。
梅津:はい、キラキラしたパーツを付けなくても絵とペイントでアレンジはいくらでもできるんですよ。他にも大学で子供向けの北欧イベントに参加した時は、子どもたちにネイルをしてあげたこともあります。そういった色々なイベントにもこれからどんどん参加したいなと思っています。
では最後に、これからネイリストとして独立を目指していらっしゃる方へメッセージをお願いします。
梅津:一番にお伝えしたいのが、年齢を気にする必要はないということです。私は20代後半で仕事を辞めてスクールに通いましたが、生徒さんの中には15歳~上は50歳くらいの方もいるんです。様々な年代の方たちが一生懸命学ぶ姿を見て、何かを始めるのに遅すぎることはないんだなと思いました。
迷っているのなら、まずは一歩踏み出しましょう。必ず道は開けると思います!
梅津夕想さんのプロフィール
スタイリスト情報
梅津夕想
オーナー・ネイルアーティスト
https://tredina.com/user/yu-tuulikki/
サロン情報
サロン名:Nail Atelier Tuulikki【ネイルアトリエ ツーリッキ】
住所:東京都渋谷区